24日、25日と中島みゆき様がこの広島に居る
チケットは取れず、会うことはできなかった。
彼女は、私のもうひとりの母で
彼女の詩は、私の辞書
母は、昼の仕事から、夜の仕事へ行く前
必ず中島みゆきを聴いていた
私は小学校1年生
母が突然いなくなり、母を求めて、中島みゆき様の歌を聴いた
そんな母が、
お金目的で私たちを引き取りにきて
働かせ、お金をセビリ
終いには、
私が死ぬのを待っている
そんなこと、普通の人間は信じられないだろうけど
事実で
いつかの誕生日プレゼントに首を吊ってあげようと思った
一生騙されていてあげたかったのに、
彼女がどんどん鬼になっていくのを見たくなかった
でも
プレゼントは中島みゆき様のCDにした
「元気ですか?」
思い出して欲しかった、貧しくても、暴力親父がいても
あなた、優しかったよ
と
もうひとりの母が、今夜この広島で、歌ってくれる
会えなくても、いつか逢える、生きてる限り
「帰れない者たちへ」
冷たい肌です 涙が浸みて
冷たい人です 恩知らずで
帰れない者たちが 月に泣く十三夜 By中島みゆき
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